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雨水の流れ

グラウンドのせいび


グラウンドのせいびでは,水はけをよくするためや,水が流れていくようにするために,じっさいにどのようなくふうがされているのでしょうか。 愛媛(えひめ)県松山(まつやま)市にある野球場「坊っちゃんスタジアム」でグラウンドのせいびを行っている「グラウンドキーパー」の上松(うえまつ)さん(公益財団法人松山市文化・スポーツ振興財団職員)に,グラウンドの土やグラウンド内のかたむきについて聞きました。

 

グラウンドの内野(ないや)部分には,つぶが細かい黒土を使用しています。黒土は,ほどよく水分をふくむと弾力性(だんりょくせい)をもつため,野球に合った土なのです。しかし,つぶが細かくて水分をよくたもつ黒土だけではぬかるみやすいので,黒土よりつぶが大きくて水はけのよいすなをバランスよくまぜて,野球により合った土をつくっています。

グラウンドの土は,季節によって,「水もちのよい黒土」と「水はけのよいすな」のまぜ方を変えています。雨の多い時期や気温の低い時期は,すなを多めにして水はけをよくすることで,黒土がどろにならないようにします。夏には,黒土を多くして水もちをよくすることで,かんそうしにくい土にします。

 

土を平らにならすときは,レーキ(こん虫のトンボに形がにていることから,「トンボ」ともよばれます)という道具を使用します。

 

グラウンド内のかたむきは,マウンド(ピッチャーが投球する場所)が最(もっと)も高く,フェンス(グラウンドをかこんでいるへい)に向かって低くなるようにつくられています。このかたむきがいつも一様にたもたれていることが,水はけのよさにつながります。

かたむきをかくにんするときには,そく量機や水平器などを使用し,細かな調整にはレーキ(トンボ)でのせいび作業を行っています。

 

 

 
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